梅干し日記


毎年梅シロップを作るので、今年もそろそろ2Kgの梅を買わないとなと思っているところに、毎年庭木の手入れをお願いしている庭屋さんが「梅干し作るでしょ?」と言いながらトラックの荷台からたくさんのまだ青い梅を取り出して、玄関に持って来た。なんでも、手入れに行っているお宅で毎年この時期庭の梅を採ってあげているのだけど、今年から漬けるのをやめたから誰かにあげてと言われ、いかにも漬けそうな私に持って来てくれたんだそう。
「嬉しいけど、梅酒や梅シロップしか作ったことがないんです。」と言うと、何にしてくれてもけっこうと置いて行ってしまった。 12Kg、どうしよう… 2Kgでよかったのに…。
果実酒の瓶がふたつあるから4Kgを梅シロップに、そして梅干しデビューすることに。
私は、はちみつ入りなどの甘めの梅干しが好きではないので、自家製の減塩で行こうと決めた。近づけたい味の梅干しがあるんだけど、初めてじゃ無理かな。

これ。
種と皮を取り除いて裏ごしして、陶器の壺に入った梅肉。毎年の頂き物なんだけど、本当に私好みの味。

なにしろ、初めて。 ネットに頼って完熟するまで待っているところに、実家から3Kg、知り合いから5Kgの追加があり、どこに漬けるの?と困っているとフリーザーバッグでも漬けられると見付けたので早速実行。
総計20Kgからシロップに4Kg引いて16Kg。
ここから梅干しの毎日が始まった。
完熟色から緑まで様々。完熟色になった物から順に毎朝2Kgづつ仕込んで行く。 段ボールに入れて辞書や同窓会名簿で重石。 そして、毎日袋の裏返しをして観察。 初めてなので実はこれが楽しみとなっていた。 だんだんと梅酢が上がってくるのも、紫蘇色に色付いて行くのも毎日の変化が楽しかった。

梅雨明けを待って、これまた3Kgづつ順番に3日間の太陽と一晩の夜露に当てて…あ〜疲れた。

梅と梅酢を瓶に詰めて、完成!

紫蘇で染まった梅酢に新生姜の千切りを。よくお好み焼きや焼きそば用に買うけど、ずっと美味しい。
夫が夕飯の白いご飯に合うと言って毎晩食べてる。

色付けに使った紫蘇を何日も炎天下に干したのに、カラッとならなくてレンジにかけたら一発でカラカラ。バーミックスで粉々。 ゆかりの出来上がり。

10%の塩梅。うん、好きかも。